子どもが歯をぶつけた!どうすればいい?外傷時の正しい応急処置と注意点
こんにちは、藤沢市 六会日大前駅にある阿南歯科 近藤です。
今回は、意外と多い「子どもの歯の外傷」について、保護者の方にぜひ知っておいてほしい応急処置と対応方法をまとめました。
歯のケガって、実はとても多い!
元気いっぱいの子どもたち。おうちの中や公園、保育園・幼稚園など、遊びの中で「転んで顔をぶつけた!」という経験はありませんか?
実は、乳幼児から小学校低学年くらいまでのお子さんに多い外傷が、「歯をぶつけること」なんです。
ぶつけた直後は大丈夫そうに見えても、数日〜数ヶ月後に歯が変色したり、グラグラしたり、根っこがダメになることもあります。
だからこそ、最初の応急処置と受診がとても大切なのです。
こんなとき、どうする?応急処置のポイント
【1】出血していたら、まず止血
唇や歯ぐきが切れて出血していると、慌ててしまいますよね。でも大丈夫。まずは以下のように対応を。
- 清潔なガーゼやティッシュで5分程度押さえる
- 口の中なので、血が混ざって多く見えることも
- 血が止まれば大きな心配は少ない
それでも出血が続く場合は、迷わず歯科や救急へ。
【2】歯がグラグラしている or ズレている
これは「歯の脱臼」の可能性があります。
見た目に大きな変化がなくても、次のような場合は要注意。
- グラついている(歯がグラグラ)
- 元の位置からズレている(歯が飛び出してる、沈んでる)
- 噛み合わせが変わった
この場合は、すぐ歯科医院へ!
放置すると神経が死んでしまい、後から抜歯の原因になることもあります。
【3】歯が完全に抜けてしまった!
「歯がまるごと抜けてしまった!」という状況は、とても衝撃的です。
でも、正しい対処をすれば、再植(元に戻す)できる可能性もあります!
再植のポイント
- 歯の根を触らずに、優しく拾う
- 水で軽く汚れを流す(こすらない)
- 牛乳に浸す or 口の中(頬の内側)に入れて運ぶ
- 30分以内に歯科へ
※乳歯が抜けた場合は、再植しません。永久歯かどうかわからない場合でも、早めに受診を。
【4】外傷後、痛みがなくても油断しない
子どもは痛みをうまく伝えられなかったり、しばらくするとケロッとしてしまうことも多いですが、実は数日〜数ヶ月後に次のような変化が起こることも。
- 歯の色が変わる(グレーっぽくなる)
- 歯ぐきに膿が出てくる
- 歯が噛むと痛む
- 永久歯の発育に影響する
外傷後は、数週間〜数ヶ月の経過観察がとても大切です。
【豆知識】ぶつけた歯は、神経がダメージを受けやすい
歯の中には、血管と神経が通っています。
ぶつけた衝撃でこれらがダメになると、「神経が死ぬ(失活する)」状態になります。
とくに乳歯の場合、下にある永久歯の芽にダメージを与えることもあるため、将来の歯並びや発育にも関わってくることがあります。
阿南歯科では、歯の外傷にも対応しています
当院では、乳歯・永久歯に関わらず、子どもの歯の外傷にも対応しています。
以下のようなときは、できるだけ早めにお電話でご相談ください。
- 歯をぶつけた・グラついている・欠けた
- 出血が止まらない
- 歯の色が変わってきた
- 抜けた歯を再植したい
- 他院で経過観察中だけど不安
必要に応じてレントゲン検査を行い、神経や歯の根の状態、永久歯への影響などもしっかりチェックします。
最後に:お子さんの「もしも」に備えて
大きなけがではなくても、歯の外傷は一生に関わるトラブルにつながることも。
転んだり、ぶつけたりは元気な証でもありますが、「おかしいな?」と思ったときは、迷わず受診してくださいね。
阿南歯科では、お子さんも怖がらずに通えるよう、やさしい対応と分かりやすい説明を心がけています。
藤沢市六会日大前駅 阿南歯科 近藤