朝起きたとき、顎が疲れていませんか?〜気づきにくい歯ぎしり・食いしばりについて〜
こんにちは!
藤沢市六会日大前駅にある阿南歯科アシスタントの佐藤です!
みなさんは、朝起きたときに「なんとなく顎が疲れている」「頬のあたりが重い」「口を開けると少し違和感がある」と感じたことはありませんか?
「寝ていただけなのに、どうして顎が疲れるんだろう?」
そんなふうに思ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実はその違和感、寝ている間の「歯ぎしり」や「食いしばり」が関係している可能性があります。
歯ぎしりというと、「ギリギリ」という音を立てながら歯をこすり合わせるイメージがあると思います。
そのため、「家族から歯ぎしりを指摘されたことがないから、自分は大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。
しかし、歯ぎしりや食いしばりは、必ずしも音がするとは限りません。
特に、上下の歯を強く噛みしめる「食いしばり」は音が出にくいため、自分でも気づかないまま続いていることがあります。
今回は、そんな「気づきにくい歯ぎしり・食いしばり」についてお話しします。
■そもそも「歯ぎしり」と「食いしばり」は違う?
一言で「歯ぎしり」といっても、実はいくつかのタイプがあります。
寝ている間に上下の歯をギリギリと横方向にこすり合わせるものが、一般的にイメージされる「歯ぎしり」です。
一方で、上下の歯をグッと強く噛みしめる「食いしばり」もあります。
食いしばりは、歯をこすり合わせないため、音がほとんど出ません。
そのため、
「歯ぎしりしている音は聞いたことがない」
「家族にも何も言われたことがない」
という方でも、実際には睡眠中に歯へ強い力がかかっていることがあります。
歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中だけでなく、起きているときに無意識に行っている場合もあります。
つまり、自分では「噛んでいるつもりがない」のに、いつの間にか歯に力が入っていることがあるのです。
■「歯が触れている=普通」だと思っていませんか?
ここで、一つ簡単なチェックをしてみましょう。
今、この記事を読んでいる状態で、上下の歯はどうなっていますか?
「口を閉じているから、歯もくっついている」
そう思った方もいるかもしれません。
実は、リラックスしているときは、上下の歯が常に接触している必要はありません。
食事をしていないときや会話をしていないときには、上下の歯の間にはわずかなすき間がある状態が自然です。
ところが、仕事や勉強に集中しているとき、スマートフォンを見ているとき、運転しているときなどに、無意識に奥歯を噛みしめてしまう方がいます。
「気がついたら歯がくっついていた」
という経験がある方は、普段から歯に力が入っていないか、一度意識してみるとよいでしょう。
まずは「歯を離さなきゃ!」と常に気をつける必要はありません。
気づいたときに、
「今、歯がくっついているな」
と確認して、肩や顎の力を抜いてみる。
そのくらいから始めてみましょう。
■朝の「顎の疲れ」は歯ぎしりのサインかも
では、歯ぎしりや食いしばりをしていると、どんな変化が現れるのでしょうか?
代表的なものの一つが、朝起きたときの顎の疲れです。
例えば、
・朝起きると顎がだるい
・頬のあたりが疲れている
・こめかみが重く感じる
・口を開けると顎が動かしにくい
・朝から歯が浮いたような感じがする
・特定の歯が噛むと気になる
などの症状が出ることがあります。
もちろん、これらの症状があれば必ず歯ぎしりをしているというわけではありません。
顎の関節や筋肉、歯そのものなど、ほかの原因が関係している場合もあります。
だからこそ、「疲れているだけかな」と自己判断せず、気になる症状が続く場合には歯科医院で確認してもらうことが大切です。
■歯ぎしりは「歯」だけに負担がかかるわけではありません
歯ぎしり・食いしばりという名前から、「歯に負担がかかるもの」というイメージが強いかもしれません。
もちろん、歯への負担はあります。
強い力が繰り返しかかることで、歯の表面がすり減ったり、歯が欠けたり、知覚過敏のような症状につながることがあります。
また、詰め物や被せ物などに負担がかかることもあります。
しかし、影響を受けるのは歯だけではありません。
歯を噛み合わせるために使っている顎の筋肉にも力がかかります。
そのため、朝起きたときに「顎が疲れている」「頬がこっている」と感じることがあります。
顎の関節に負担がかかることで、口を開けにくくなったり、開閉時に音がしたり、痛みが出たりする場合もあります。
日本歯科医師会でも、顎の痛みには睡眠中の歯ぎしり・食いしばりや、日中の無意識な歯の接触など、さまざまな要因が関係すると紹介されています。
■こんなところにも「噛みしめ」の跡が?
実は、歯を見るだけではなく、お口の中を観察することで気づけることもあります。
例えば、頬の内側を見てみてください。
奥歯が当たるあたりに、白っぽい線のような跡がありませんか?
また、舌の側面に歯の形に沿ったギザギザした跡がついていることはありませんか?
こうした変化は、歯の接触や噛みしめなどによって見られることがあります。
ただし、これらがあるからといって必ず歯ぎしり・食いしばりをしているとは限りません。
「そういえば、自分にもあるかも」
という場合には、お口の状態を確認するきっかけとして考えてみてください。
■歯ぎしりの原因は「ストレス」だけ?
「歯ぎしりの原因はストレスですか?」
という質問をされることがあります。
確かに、ストレスや緊張などが関係することはあります。
しかし、歯ぎしり・食いしばりを「ストレスだけが原因」と考えることはできません。
睡眠の状態や生活習慣、飲酒・喫煙など、さまざまな要因が関係していると考えられています。
そのため、
「最近ストレスがないから歯ぎしりはしていないはず」
「ストレスをなくせば必ず治る」
と単純に考えることはできません。
大切なのは、「原因を一つに決めつける」のではなく、歯や顎の状態を確認しながら、その人に合った方法を考えることです。
■まずは今日からできること
歯ぎしりや食いしばりが気になるからといって、「寝ている間に噛まないようにしよう!」と考えるのは難しいですよね。
何しろ、寝ている間のことです。
そこで、まずは起きている時間から見直してみましょう。
おすすめなのは、「歯を離すことを思い出す習慣」を作ることです。
例えば、
・スマートフォンを見るとき
・パソコンで作業するとき
・テレビを見るとき
・車を運転するとき
・集中して作業をしているとき
など、普段よく行う行動とセットにして確認してみましょう。
「今、歯がくっついていないかな?」
と気づいたら、歯を離して顎の力を抜きます。
これだけでも、自分が普段どのくらい歯に力を入れているのかを知るきっかけになります。
また、肩や首に力が入っていることに気づいたら、一緒に力を抜いてみましょう。
大切なのは、完璧にやろうとしないことです。
思い出したときだけでも十分です。
■「歯ぎしりしているかも」と思ったら?
歯ぎしりや食いしばりは、自分だけでは判断しにくいものです。
「朝起きると顎が疲れている」
「歯が以前よりすり減っている気がする」
「詰め物が何度も取れる」
「歯が欠けたことがある」
「家族から歯ぎしりを指摘された」
「口を開けると顎から音がする」
など、気になることがあれば一度歯科医院で相談してみましょう。
歯科医院では、歯のすり減り方や欠け、噛み合わせ、お口の中の状態、顎の動きなどを確認し、必要に応じて対策を考えていきます。
場合によっては、寝ている間に歯を守るためのマウスピースを使用することもあります。
ただし、すべての方にマウスピースが必要というわけではありません。
症状やお口の状態を確認したうえで、その方に合った方法を選択することが大切です。
■「痛くないから大丈夫」とは限りません
歯ぎしりや食いしばりで少し注意していただきたいのが、「痛みがないから問題ない」とは限らないことです。
歯ぎしりや食いしばりは、本人が気づかないまま続いていることがあります。
そのため、痛みが出てからではなく、
「最近、歯がすり減ってきた気がする」
「朝、顎が疲れていることが増えた」
「家族に歯ぎしりを指摘された」
といった小さな変化の段階で相談していただくことをおすすめします。
歯ぎしりそのものを完全になくすことだけを目標にするのではなく、歯や顎にかかる負担をできるだけ減らし、トラブルを防いでいくことも大切です。
■朝の「なんとなく」を見逃さないで
朝起きたときの顎の疲れ。
「寝相が悪かったのかな?」
「昨日ちょっと疲れていたからかな?」
と、あまり気にせず過ごしている方も多いと思います。
もちろん、一時的な疲れの場合もあります。
ですが、それが何度も繰り返されているのであれば、歯ぎしりや食いしばりなど、お口の中からのサインかもしれません。
歯は、食事をするときだけ働いているわけではありません。
私たちが気づかないところでも、歯や顎にはさまざまな力がかかっています。
だからこそ、痛みが出てからではなく、「いつもと少し違うな」という小さな変化に気づくことが大切です。
明日の朝、目が覚めたら一度だけ、
「今日は顎が疲れていないかな?」
「歯に違和感はないかな?」
と確認してみてください。
もし気になる症状が続いていたら、それはご自身のお口を見直す良いタイミングかもしれません。
毎日使う大切な歯だからこそ、痛みやトラブルが起きる前から守っていきましょう。
「これって歯ぎしりかな?」
「最近、顎が疲れるけど大丈夫かな?」
など、少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
皆さまのお口の健康を長く守れるよう、私たちがお手伝いさせていただきます。
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阿南歯科アシスタント佐藤





