正しく噛むことの大切さ
こんにちは!阿南歯科の歯科衛生士今井です。8月に入り、暑さが増してきていますが、皆さん体調崩されたりしていませんか?食事と水分補給をしっかりして、体調管理に気を付けていきましょう。
今回は夏休みシーズンということもあり、お子様や、保護者様むけにブログを書かせて頂きます。
突然ですが皆さん、正しく噛むことはできていますか?
正しく噛むことができている人は、「すべての歯を使ってかむことができている人」のことを言います。
最近では、ファストフードの普及などにより、硬いものを噛む習慣が減ってきていて、硬いものを噛めない、噛まない人が増えてきています。
最近のお子様はしっかり噛まないと味を感じないガムよりも簡単に噛んで味を感じやすいグミを好む方も増えてきました。
正しく噛むためには、食育や生活習慣の改善がとても大切です。
今回は、正しく噛むことで、口腔内や全身の健康にどんな影響が与えられるかについてお話しさせて頂きます。
まず、はじめによく噛むことはどんな効果があると思いますか?
良く噛むことでどんなメリットがあるか、硬い食材が多く噛む回数が多かったと言われる弥生時代の女王「卑弥呼」の食事習慣にかけて、「噛むことの大切さ」を広く訴えるために、日本咀嚼学会が提唱した、「ひみこの歯がいーぜ」を紹介させていただきます。
よく噛むと・・・
「ひ」→肥満予防
よく噛むことで、満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐことができます
「み」→味覚の発達
食べ物の味が良くわかるようになり、味覚が発達します
「こ」→言葉の発達
口周りの筋力が鍛えられ、表情豊かではっきりとした発音になります
「の」→脳の発達
噛む刺激は脳への血流を増やし、集中力や記憶力にも関係すると言われています
「は」→歯の病気予防
唾液がたくさん出て、虫歯や歯周病の予防になります
「が」→がん予防
食べ物に含まれる発がん性物質や細菌を減らす「唾液」がたくさん出ます
「い」→胃腸快調
消化液の分泌がさかんになり、食べ物の消化を助け、胃腸の負担を軽くします
「ぜ」→全身の体力向上
しっかり噛めることで、姿勢や運動能力にも良い影響が期待できます
「30回噛んでから飲み込みましょう」とよく言いますが、皆さんは1口何回噛めていますか?
現代の食事は、柔らかく噛み応えのないものが増えているので、噛む回数が次第に減ってきてしまっています。
よく噛むことは、食べ物の味や食感等、様々な情報が脳に伝えられ、味覚の形成だけでなく、脳の活性化にもつながり、集中力の向上や、食べすぎによる肥満予防、生活習慣病の予防につながります。
次に、特に子供の頃に噛むことが大切な理由について説明します。
子供の顎の骨は、成長とともに少しずつ大きくなっていきます。
永久歯は乳歯よりも歯が大きいため、きれいに歯が並ぶには十分な顎の大きさが必要です。
※顎の成長が大切な時期
3歳~6歳→乳歯列が完成、顎の横幅の成長が活発な時期
6歳~12歳→乳歯から永久歯に生え変わり、顎が前後に成長する重要な時期
12歳以降→成長のピークを迎え、骨格がほとんど固まる時期
顎の骨は、成長期に適度な刺激を受けることで、発達していきます。
食事の際にしっかりと噛むことで、噛む筋肉が働き、その力が顎の骨へ伝わります。この刺激が、顎のすこやかな成長を助ける大切な要素の1つです。
顎が十分に成長すると、永久歯が並ぶためのスペースが確保されやすくなります。一方で、顎の成長が十分でない場合は、歯が重なって生えるなど歯並びの影響につながります。
成長期は顎や口腔機能が大きく発達するとても大切な時期です。この時期によく噛む習慣を身につけることは、将来の歯並びやかみ合わせ、全身の健康にも良い影響を与えると考えられています。毎日の食事はお子様のすこやかな成長を支える大切な時間です。
ぜひ、一口一口よく噛み、楽しく食事をする習慣を心がけてみましょう。
最期に、正しく噛むために今日から実践できるチェックリストを作ってみました。
☆正しく噛むためのチェックリスト
・早寝、早起きはできていますか?
人は寝ている間に身体の臓器を修復しています。夜遅い時間に食事をすると、臓器が休まらず、身体に負担がかかります。
できる限り早寝早起きを意識し、決まった時間に食事をとるように心がけましょう。
・食べる時に足をしっかり床につけて食事をしていますか?
姿勢が悪いと、噛む力が15%~20%落ちると言われています。 猫背になると顎が前に出て、噛むための筋肉が十分に働きません。椅子に深く座り、足の裏をしっかり床につけて食べることで噛む力が安定し、しっかり力を入れて噛むことができます。
小さなお子様で、足が床に付かない場合も、できる限り足を置ける台等を用意し、足がちゅうに浮いた状態にならないようにしてみてください。
・よく転びますか?
歯並びが悪いと身体のバランスが悪くなり、転びやすくなります。
体幹を鍛えることで、正しい姿勢を保ちやすくなります。
体幹と歯並びには深い関わりがあります。
特に成長期のお子様は、姿勢や口呼吸、ベロの位置などが、顎の成長や歯並びに影響することがあります。そのため、歯並びを考える上では歯だけを見るのではなく、「姿勢」「噛む」「飲み込む」「呼吸する」といったお口の機能を含めて考えることが大切です。
雑巾がけなどで体感を鍛えることがおすすめです。

・食事をしながらお茶やお水を飲みますか?
理想は、食後に水分をとってもらうほうが良いです。
食べながら水分をとると、食事をお水やお茶で流し込んでしまっている可能性があります。
しっかり噛めていない状態で、飲み込んでしまっていると、胃腸に負担がかかります。
食べ物を口の中で細かく砕き、唾液と混ぜ合わせることで、胃腸への負担を大幅に軽減できます。
噛み合わせが悪いと、食べ物を十分に細かくできないまま飲み込むことになり、消化器官への負担が増大し、長期的に胃腸の不調に繋がる可能性があります。
・食事中にテレビを見ますか?
基本的には見ないで食べるが正しいです。
テレビを見て食べる場合はできる限り正面を向いて食べるようにしましょう
右を向いて食べた場合→右は強く噛めますが、左が強く噛めません
左を向いて食べた場合→左は強く噛めますが、右が強く噛めません
片方に噛み合わせの負担がかかることで、左右の力のバランスが崩れ、歯の位置が変化し、噛み合わせや歯並びが悪化する恐れがあります。
顔の成長、維持のためには刺激が必要です。
正しく噛むことで、顔の骨に力が伝わり、顎が成長します。
このチェックリストに1つでも当てはまったら、今日から生活習慣、食習慣を改善してみましょう。
「噛む」という何気ない動作ですが、歯並びだけでなく、全身の健康や成長にも大きく関わっています。特に成長期のお子様は毎日の食事が将来のお口の健康をつくる大切な時間です。
夏休みは生活リズムが乱れやすい時期でもあります。ぜひこの機会に、ご家族で「よく噛んで食べること」や「正しい姿勢で食べること」を意識してみてください。
当院では現在、虫歯や歯周病の治療だけでなく、正しい姿勢で、噛む、呼吸する、飲み込む、発音する等の口腔機能の管理についての取り組みを行っています。
歯並びやその他のお口のトラブルで少しでもきになることがあれば、いつでもご相談ください。
藤沢市 六会日大前駅
阿南歯科医院 歯科衛生士 今井





