むし歯の原因について

脱灰と再石灰化
歯に付着したプラークに潜むむし歯菌が糖分を取り込んで、歯を溶かす酸を出すことからむし歯が発生します。
酸が歯の表面に付くことで歯のミネラルを溶かす現象を「脱灰」と呼び、この脱灰が進むと本格的なむし歯になります。
ただし、一度溶け出したミネラルはそのまま失われず、溶かされた歯の表面を修復します。
これがCMなどでもおなじみの「再石灰化」です。この「脱灰」と「再石灰化」は、飲食のたびに繰り返されていて、再石灰化が脱灰のペースに追いつかなくなると歯が酸に冒され、むし歯へと進みます。
治療について

初期のむし歯は表面のエナメル質を溶かしますが、やがてその内部の象牙質、そして神経の奥深くまでを侵食するようになります。
むし歯菌に冒された部分を取り除くことが、むし歯治療です。感染した部分を完全に取り除くことでそれ以上感染が広がることを防ぎます。もしむし歯が神経まで達している場合には、神経を取り除く治療を行うことになります。
神経を除去すると痛みはなくなりますが、歯に栄養が行き渡らなくなるので歯が脆くなってしまいます。
また、神経を抜くことで歯が変色し、場合によっては将来痛み出すこともあるのです。こうして強度を失い寿命を縮めてしまった歯はいずれ抜け落ちる可能性が高いのです。
そして抜けてしまったら、入れ歯やインプラントなどの方法でその機能を補うほかありません。
むし歯は、「その都度治療すれば大丈夫」と軽く考えるのは危険な病気なのです。
大切な歯を失わないように毎日セルフケアをしっかり行い、定期検診で適切なケアを受けましょう。
阿南歯科では、マイクロスコープを導入して、精密で正確な治療を行っています。マイクロスコープは、患部を拡大して診断できる大型顕微鏡で、肉眼の2倍から24倍まで拡大できるため、ご提供できる診断や治療の精度・安全性が大幅に高まります。
マイクロスコープは操作が難しいため、日本国内で導入している医院はまだ少ないのですが、当院では院長をはじめスタッフがこの新しい機器を使いこなせる知識や技術の研鑽を積んでいますので、質の高い歯科診療を受けていただくことが可能です。
歯周病

歯周病は30代の方の8割がかかっている生活習慣病です。
症状がなかなか現れずに進行していくので、歯みがきの時に出血する、舌で押すと歯が動く、口臭が気になるといったことに気付いた時にはかなり重い状態になっていることが多く、歯を失う大きな原因になっています。
自覚症状がない場合にも30歳を超えたら定期的に健診を受け、日頃のご自宅でのお手入れでは取りきれない汚れを徹底的に落とすことで、症状を進ませることなくいい状態を長くキープすることができます。
また阿南歯科では、重症化した歯周病にはエムドゲインなどの治療も行っています。
気になる症状がある方はお早目にご相談ください。
歯周病対策 PMTC 歯科プロフェッショナルによる徹底的なケア

1~3ヶ月に1回、歯科医院での定期検診を受けましょう。
むし歯や歯周病は初期段階では自覚症状がありませんし、痛みを感じた時にはかなり進行してしまっていることがほとんどです。
症状が重くなってからでは、治療も機能回復も大変です。お口の病気を未然に防ぎ、もしかかってしまっても早い段階で解決できるよう、定期検診と予防処置を阿南歯科ではおすすめしています。
3ヶ月に一度定期検診をお受けください。
親知らず
安全で精確な親知らずの抜歯をするために

当院では親知らずの抜歯を行う際には、必要に応じてCTによる診断を行います。難症例の場合、本来の歯科用レントゲンでは、親知らずと下顎管との位置関係、骨の状態を正確に把握するのは難しく、またそのまま治療に入ると、偶発的な事故も招きかねません。当院ではCTを用いることで、より安全性の高い親知らずの抜歯に努めています。
親知らずは抜くべきか
一般的に親知らずは抜くものという認識があると思いますが、必ずしも抜歯をする必要がるというわけではありません。抜歯をすることでメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
親知らずは大体20代前後で生えてくる方がほとんどですが、生えてこない方もいれば、親知らずが存在しない方もいます。歳をとるにつれて、骨はもろくなっていくので、もし抜歯をご希望される場合はできるだけ若いうちに行うことをおすすめします。
親知らずが生えてこないと思っていても、歯肉に埋まっているというケースもありますので、心配な方は、まずは歯科医師に相談して、診断をしてもらうことをおすすめします。
| 抜いたほうがいい場合 | 腫れたり、痛みがある 親知らずがむし歯・歯周病になっている 口臭が気になっている 妊娠・出産の予定がある 歯並びを悪くしたくない 噛み合わせを悪くしたくない 頭痛・肩こりがひどい |
|---|---|
| 抜かなくてもいい場合 | キレイに生えてきている 歯みがきに支障が出ない 完全に骨の中に埋まっている 歯列矯正や移植に利用できる ブリッジの支台にできる |
親知らずは口の一番奥に御位置しているため、歯みがきをしづらい歯でもあります。なので、汚れがたまりやすく、炎症を起こしやすくもあります。また、途中まで生えてきていたり、横向きで生えてきてしまった場合は、むし歯や歯周病のリスクが高まります。また親知らずが手前の歯を圧迫することにより、歯並びや噛み合わせにも悪影響を及ぼすケースも多々あります。少しでも違和感を感じたら、早めのご相談をしてください。
痛みを考慮した治療法

親知らずの抜歯を行う際は、痛みや腫れを伴います。痛いとわかっていて、治療を好んで受ける患者さまはいないことでしょう。当院では、痛みに配慮した治療に取り組んでいます。もちろん痛みが生じないように、麻酔をしますが、麻酔自体が痛くならないように努めています。また下顎の親知らずは、太い血管や神経が近いため、上顎の親知らずに比べて治療に時間がかかります。なので特殊な伝達麻酔を用いて治療を行います。またCTによる精確な診断をしたうえで、歯の向きを確認し、極力腫れを抑える治療を心がけています。
抜歯後のケアについて
- 抜歯を行った日は安静にしてください。アルコールの摂取は避け、運動も控えてください。
- 抜いた部位には触れないでください。かさぶたが剥がれるとばい菌が感染する恐れがあります。
- うがいを控えてください。こちらもかさぶたが取れてしまうことがあります。
- 腫れた場合は、保冷剤で冷やすことで、腫れを少し抑えることができます。
- 出血が止まらない場合は、ガーゼなどを噛んでください。30分程度止まる場合がほとんどです。
抜歯の治療費
親知らず抜歯の治療は、保険適応になります。
目安として大体3,000円~10,000円になります。





